概要

git resetは、Gitのコマンドの1つで、リポジトリの状態を変更したり、変更を取り消したりするために使用されます。git resetは3つのモードで実行することができます。

ハードリセット

git reset --hardは、HEADポインターを移動し、ステージングエリアとワークツリーの変更を完全に破棄して、直前のコミット時点の状態に戻します。これは、コミットした後に不必要な変更をした場合や、間違ったブランチにコミットした場合に便利です。

git reset --hard HEAD

このコマンドを実行すると、現在のブランチのHEADが最新のコミットにリセットされ、ステージングエリアとワークツリーの変更が破棄されます。

ソフトリセット

git reset --softは、HEADポインターを移動するだけで、ステージングエリアとワークツリーの変更を維持します。これは、過去のコミットに対して新しい変更を追加する必要がある場合に便利です。

git reset --soft HEAD~1

このコマンドを実行すると、最新のコミットを取り消し、ステージングエリアとワークツリーの変更が維持されます。

ミックスドリセット

git resetに引数を指定しない場合、デフォルトではgit reset --mixedと同等の動作になります。git reset --mixedは、HEADポインターを移動し、ステージングエリアの変更を取り消し、ワークツリーの変更を維持します。これは、コミットする前に、ステージングエリアに追加した変更を取り消したい場合に便利です。

git reset HEAD

このコマンドを実行すると、ステージングエリアの変更が取り消され、ワークツリーの変更が維持されます。

git resetは、Gitの中でもよく使われるコマンドの1つであり、リポジトリの状態を効果的に管理するための重要なツールです。しかし、変更をリセットする場合は注意が必要であり、注意して使用することが重要です。